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根の治療とは?

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■歯内、歯の中はどうなっているのでしょうか?

外から見ると、歯は硬く強固な物質と思われます。
しかし、歯の断面図で説明すると、とても複雑で特殊な組織によってできています。
これから、その歯内療法のご質問にお答えします。

Q: 歯内療法とは、どんな治療でしょうか?

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ギリシャ語で“Endo”は、内部を意味し、“odont”は、歯のことです。
すなわち、Endodontic treatmentは、歯の内部を治療することを言います。

歯内療法を理解するために、歯の解剖を知ることが良いでしょう。
白いエナメル質と象牙質と呼ばれる硬組織の下に、歯髄という軟組織があります。
歯髄や血管、結合組織といった軟組織は、歯をつくりながら成長発育していくのです。

歯髄は歯冠部から根尖部へと伸びており、根っこを取り巻く組織とつながっています。
歯髄は、歯の成長発育にとって重要です。しかし、いったん歯が成熟したなら、歯と歯髄は、その周囲の組織から栄養をとり、生き続けます。

Q: なぜ、歯内療法が必要なのですか?

根管内の歯髄神経や軟組織が炎症を起こしたり感染したりすると歯内療法が必要になります。その原因は、深く進行した虫歯、繰り返して行った歯の治療、ヒビや破折生じたためなどさまざまです。さらに、目に見える破損や破折がなくても、傷害で歯髄神経がダメージを受けることもあります。
炎症や感染が生じたまま放置すると、痛みと膿瘍(膿のたまり)が起きてしまいます。   patientendo2.jpg

Q: 歯内療法が必要となりそうなサイン(兆候)は、何かありますか?

痛みが出た場合はもちろんですが、温かいモノや冷たいモノが長い時間ひどくしみるようになったり、その歯に触れたり咬んだりすると違和感があったりすることがあります。
歯の変色、周囲の骨や歯肉の腫れや膿の排膿、リンパ節の違和感などもあります。
それでも、何の兆候もない場合も多くあります。

Q: どうやって歯を救うのですか?

歯内療法の専門医が、炎症や感染のある歯髄神経を根っこの中の根管から丁寧に取り除き、根管内のすみずみまできれいに清掃します。そして、根管の形を整えて根管内を充填し封鎖します。
その後、紹介元の歯科医に戻り、前と同じくよく咬めるように、クラウンや他の補綴物をつくってもらいます。そうすると、他の歯と同様に、これからもずっと咬めるようになります。

Q: 治療中や治療後は痛みますか?

歯内療法処置で歯髄炎や感染により生じた歯の痛みを取り除くことができます。最新の治療技術と麻酔により、ほとんどの患者が治療中であっても、快適であったと答えています。
治療前から痛みがあったり感染があった場合、治療後数日は少し痛むことがあるかもしれません。それは、薬でおさまります。専門医の指示を良く聞いて、それに従ってください。

根管治療が終了した後、他の歯と比べて、その歯が少し違和感を覚えることがあっても、心配ありません。しかし、何日もひどく痛みが続くようなら、担当医に連絡してください。

Q: 治療費はいくらかかるのでしょうか?

治療費は、歯の状態がどのくらい複雑なのかということと、どの歯種であるかによって異なります。大臼歯は、より難易度の高い治療となり、費用も多くかかります。
一般的に、ご自分の生まれ持った歯を歯内療法と補綴する方が、歯を抜いて治療するより、ずっと費用がかかりません。抜いた場合は、そのすき間に隣接歯が移動することを防ぎ、咬める機能を回復するために、ブリッジやインプラントで補綴します。しかし、抜かずに根管治療をすることで、自分の天然の歯を救い、お金をセーブすることができます。

Q: 根管治療後、何か特別なケアや追加の治療が必要となりますか?

根管治療後は、紹介元の担当医に補綴してもらうまでは、歯が破折する危険があるので、強く咬まないようにしてください。できるだけ早く担当医に診せてください。そして、歯磨きやフロッシングをし、口腔衛生を実践し、定期健診を受診してください。
根管治療した歯はほとんどが他の歯と同様に長持ちします。しかし、わずかながら、痛みが取れなかったり治癒しない歯があります。まれに、根管治療が成功しても数カ月から数年経って痛みが出たり病変が生じたりすることもあるのです。
こんな時も、再度根管治療を行えば、歯を救うことができます。

Q: どんなことが原因で、根管治療した歯の再治療が必要となるのですか?

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外傷、深い虫歯の進行、ダツリ、歯の破折などがあると、新たに歯に感染が生じます。
時折、専門医は、以前の根管治療では未治療となっているとても細い根管や湾曲した根管を見つけ出し、治療をします。

Q: どんな歯でも、歯内療法で治りますか?

ほとんどの歯が治りますが、まれに治せない場合があります。それは、根管が見つからない、根っこが割れている、歯の周りの骨がない、歯の崩壊が著しく補綴できないといった場合です。それでも、現在の進歩した歯内療法では、数年前は無理だったことも、できることがあります。そして、根管治療では治せない場合でも、歯内外科治療により、抜かずに歯を救うことができる場合があります。

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◎予後のよい高品質の根管治療は、自費診療(保険給付外)になります。



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